脊髄不全損傷の症状が脊髄の損傷レベルや部位と一致しない理由

スポンサーリンク

こんばんは。

悩める中堅PTのイッコロです。

 

脊髄不全損傷って脊髄の損傷レベルや部位を考えても臨床症状と一致しないことがありますよね。

 

今回はなぜこんなことが起こるのかをまとめました。

「脊髄不全損傷の症状が脊髄の損傷レベルや部位と一致しない理由」

 

それではどうぞ。

 

ラミネーション仮説とは?

ラミネーション仮説については以下の記事に書いています。

【復習】中心性脊髄損傷とは?症状と治療は?

2020年1月24日

 

しかし、この考え方(ラミネーション仮説)だけでは実際の症例と臨床症状が一致しないことがあります。

 

なぜ、症状と脊髄の損傷レベルや部位が一致しないか

  1. ヒトの脊髄錐体路におけるラミネーション仮説は解剖組織学では実証されていない
  2. 上下肢への下行繊維はまばらに局在している

 

これらの理由により、症状と脊髄の損傷レベルや部位が一致しないと考えられます。

 

また、中心性脊髄損傷において、Bungeらは灰白質の障害はみとめず側索と後索の障害が主であると報告しています。

このため、運動麻痺が軽度でも深部感覚障害が重度な中心性脊髄損傷例があると考えられます。

 

まとめ

  • ヒトの錐体路においてラミネーション仮説は実証されていない
  • 上下肢への下行繊維はまばらに局在しているという報告もある
  • 中心性脊髄損傷は側索と後索の障害が主であるという報告もある

 

参考文献

  • 林浩一, et al. “中心性頸髄損傷の病態と治療.” 千葉医学雑誌 86.5 (2010): 167-173.
スポンサーリンク

ABOUTこの記事をかいた人

こんにちは。イッコロといいます。 大阪府の理学療法士です。 病院で勤務しています。