脳卒中の脳血流自動調節能って?

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頭蓋内圧が正常な場合,脳血流は血圧が変動しても一定に保たれるようになっている.

これを脳血流自動調節能という.

しかし,脳卒中後は四肢体幹だけでなく,血管の運動麻痺も起こる.

血管運動麻痺が起こると,血圧の変動に応じた脳灌流圧の調節が困難となり,脳血流を維持できなくなる.

脳血流が維持できないということは,脳梗塞が発症したり,進行したりするリスクが高いということ.

なので,脳卒中後の血圧に注意することはとても大切.

脳卒中後の血圧にどう注意するか?

一つは,医師が設定している値に血圧がおさまっているか.

血圧の管理の一般的な値は脳卒中のリハビリテーションの開始基準って?を参照.

そして,平均血圧に注意する.

なぜ,平均血圧なのかというと,脳血流は脳灌流圧の影響を受け,脳灌流圧は「平均血圧‐頭蓋内圧」で決まるから.

だから,平均血圧に注意する.

頭蓋内圧は気にしなくていいのか?といわれるかもしれないが,理学療法は頭蓋内圧がコントロールされている状態で医師から処方されるため,理学療法を実施するときは平均血圧のモニタリングが重要.

では,平均血圧の算出式はというと,「平均血圧=拡張期血圧+(収縮期血圧-拡張期血圧)/3」.

血圧と頭蓋内圧が正常な場合,平均血圧50~160mmHgの範囲だと脳血流は一定に維持されている.

思っていたより範囲が広い!

脳血流自動調節能の障害期間は?

脳梗塞の部位や種類によって,脳血流自動調節能の障害期間は異なる.

脳血流自動調節能の障害期間

主幹動脈領域の梗塞の障害期間30日を基準として,末梢の血管になるほど障害期間が短くなる.

脳幹の梗塞の場合は100日以上って長いな…脳幹は血管運動中枢だもんなあ.

参考文献

  • 吉尾雅春,森岡周,阿部浩明(編).標準理学療法学 専門分野 神経理学療法学 第2版.医学書院.2018.
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