【文献抄読】虚血性脳卒中よりも出血性脳卒中の方が機能予後は良好

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脳卒中において虚血性か出血性かという病因以外の条件が同じ場合、機能予後に差があるのかを知りたくてこの論文を読みました。

 

論文の基本情報

タイトル:

Functional Outcome of Ischemic and Hemorrhagic Stroke Patients After Inpatient Rehabilitation A Matched Comparison

「入院リハビリテーション後の虚血性と出血性脳卒中患者の機能予後」

 

著者:Stefano Paolucci・他

 

キーワード:measures、outcome、rehabilitation、stroke

 

掲載雑誌:Stroke 34.12 (2003): 2861-2865.

 

目的

虚血性脳卒中と虚血性脳卒中の入院リハビリテーション後の機能的アウトカムを比較すること

 

方法

研究デザイン:症例対照研究(ケースコントロール)

 

初発の脳卒中患者270人

 

これらの対象者は虚血性脳卒中と出血性脳卒中でグループに分けられた。

(年齢、性別、神経学的状態、発症から入院までが3日以内、基礎疾患は両グルーブで同様となるようにマッチングされた)

 

著者らは入院期間、治療効率と有効性、高反応患者と低反応患者の割合を両グループで比較した。

また、脱落者と高反応および低反応のオッズ比も定量化した。

 

結果

退院時の脳卒中重症度(Canadian Neurological Scale)、運動機能(Rivermead Mobility Index)は有意に出血性脳卒中で良好あった。

 

神経学的状態、運動機能、Barthel Indexにおいて出血性脳卒中で治療効率と有効性が良好であった。

 

出血性脳卒中は虚血性脳卒中よりもBarthel Indexにおいて約2.5倍(信頼区間:1.19~ 5.20、予測精度:87.06%)の治療反応性があった。

 

まとめ

この研究は虚血性脳卒中と出血性脳卒中の機能予後を比較しています。

 

この研究のすごいところは年齢、性別、神経学的状態、発症から入院までの期間、基礎疾患を2つのグループで同様にして比較しているところです。

 

上記の条件が同様である場合、出血性脳卒中は虚血性脳卒中よりも機能予後が良好という結果でした。

 

著者らは虚血性脳卒中よりも出血性脳卒中の機能予後が良好である理由として、血種の消失による脳圧迫の軽減が影響していると考えています。

 

この論文はコチラで読むことができます。

https://www.ahajournals.org/doi/10.1161/01.STR.0000102902.39759.D3

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