腎臓の機能と血液検査・重症度

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入院患者さんは主病名のほかに色々な診断を受けていることが多いですよね。

その中でも腎臓に関連した病気をもっている頻度は高いと思います。

 

この記事では腎臓の機能と血液検査・重症度について書いています。

患者さんの日々の全身状態の把握に役立つ内容になっています。

 

機能

腎臓には血液の濾過、排出、血圧調整の機能があります。

 

血液が濾過され、出てきた老廃物や過剰な水分、電解質が排出されます。

イッコロ
一日の尿量は正常で1500ml程度です。

尿量は腎機能の低下により大きく変動するため、尿量をモニタリングしましょう。

 

排出とレニンの分泌によって血圧が調整されます。

 

Na排泄量が多い(血液にNaが少ない)と血圧は低下し、Na排泄量が少ない(血液にNaが多い)と血圧は上昇します。

Naの基準範囲は137~144mmol/lです。

 

レニンが分泌されることで血圧は上昇します。

 

腎機能の検査

腎臓の機能を検査する方法はいくつかあります。

 

  • 血液検査
  • 尿検査
  • 超音波検査
  • 腹部単純撮影
  • 経静脈性腎盂造影
  • アイソトープ検査
  • 腎生検

 

この記事では臨床で目にする機会が多い血液検査について書きます。

 

血液検査

血液検査では尿素窒素(BUN)と血清クレアチニン(sCr)、推定糸球体濾過量(eGFR)、クレアチニンクリアランス(Ccr)を確認します。

 

尿素窒素(BUN)の基準範囲は8.0~22.0mg/dlです。

 

血清クレアチニン(sCr)の基準範囲は

  • 男性:0.65~1.06mg/dl
  • 女性:0.46~0.78mg/dl

です。

 

BUNもsCrも通常は腎臓で濾過されて排出されるため、腎機能の低下によって高値となります。

 

BUNはsCrよりも腎機能以外の影響(脱水、糖尿病、甲状腺機能亢進など)を受けやすいので注意が必要です。

また、どちらも腎機能が50%以下にならないと値が上昇しないため、初期の腎機能低下を捉えることができません。

 

推定糸球体濾過量(eGFR)は18歳以上の腎臓の濾過機能を示しており、基準範囲は60ml/分/1.73m2以上です。

 

クレアチニンクリアランス(Ccr)は尿中のクレアチニンと血清クレアチニンをもとに計算します。

基準範囲は100~120ml/分です。

 

eGFRもCcrも低値であれば腎機能の低下を示し、BUNやsCrよりも初期の腎機能低下を捉えやすいという特徴があります。

 

腎機能重症度分類

腎機能の重症度は第1期~第4期に分類されます。

 

  • 第1期(腎機能低下)…腎機能(血液濾過能力)が70~50%に低下。無症状。
  • 第2期(腎機能障害)…腎機能が50~30%に低下。sCr値が2ml/dl以上。症状が出現し始める。
  • 第3期(腎不全)…腎機能が30~10%に低下。薬物・食事療法が必要。sCr値が3ml/dl以上。Ccr値が11~30ml/分。腎不全症状が出現。
  • 第4期(末期腎不全)…腎機能が10%以下に低下。sCr値は8ml/dl以上。Ccr値が10ml/分以下。

 

まとめ

腎臓の機能と血液検査・重症度について書きました。

検査結果から患者さんの全身状態を把握し、理学療法を考えていきましょう。

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ABOUTこの記事をかいた人

こんにちは。イッコロといいます。 大阪府の理学療法士です。 病院で勤務しています。