膝関節屈曲ROMの制限因子と鑑別方法~関節運動~

スポンサーリンク

膝関節屈曲ROM制限によって膝関節痛や腰痛が生じることがあります。

起立、階段昇降、自転車、しゃがみ込み、靴下の着脱、足の爪切りなど基本動作からセルフケアまで膝関節屈曲の大きなROMが求められる動作は多々あります。

今回は膝関節屈曲ROMの制限因子と鑑別方法~関節運動~です。

次回以降は

~脛骨大腿関節~

膝関節屈曲ROMの制限因子と鑑別方法~脛骨大腿関節~

2018.08.23

~膝蓋大腿関節~

膝関節屈曲ROMの制限因子と鑑別方法~膝蓋大腿関節~

2018.08.24
膝(側面 関節名)

膝関節の構造

下の記事でまとめています。

膝関節伸展ROMの制限因子と鑑別~関節運動~

2018.08.17

膝関節屈曲の関節運動

脛骨大腿関節

膝関節屈曲に伴って、脛骨は大腿骨を基準に後方に転がり、後方に滑ります。
また、膝関節伸展時のスクリューホームムーブメントと逆に、膝関節屈曲時は脛骨が内旋します。

このとき、脛骨の内側を中心軸として内旋します。
これをメディアルピポッドシフトといいます。

脛骨大腿関節の屈曲を大腿骨を中心にしてとらえると、大腿骨の後方転がり+前方滑り(ロールバック)、大腿骨の外旋が生じます。

そして、もう一つ、大腿骨のリフトオフがあります。

大腿骨のリフトオフとは屈曲最終域で大腿骨内側顆が脛骨後縁に乗り上げ、関節面が離開されることです。
これは屈曲最終域では大腿骨は前方滑りよりも後方転がりの要素が大きくなることから生じます。

色々と書きましたが、脛骨大腿関節の運動は

  • 脛骨の後方への転がり(=大腿骨の後方への転がり)
  • 脛骨の後方への滑り(=大腿骨の前方への滑り)
  • 屈曲最終域では滑りよりも転がりの要素が大きくなるためリフトオフが生じる
  • 脛骨の内旋(=大腿骨の外旋)
  • 脛骨は内側を中心軸として内旋する(=メディアルピポッドシフト)

が低下していると膝関節屈曲のROM制限が生じます。

膝関節伸展時の関節運動の確認方法と同様に

  • 脛骨の転がりと滑りは大腿骨の外内側上顆と脛骨の外内顆の位置関係
  • 脛骨の外旋は大腿骨の外内側上顆と脛骨粗面の位置関係

を健側と患側で比較します。

膝蓋大腿関節

膝関節屈曲に伴って、膝蓋骨は下方移動します。

なので、膝蓋骨の下方移動が低下していると膝関節屈曲ROMが制限されます。

膝蓋骨の下方移動は膝蓋骨底(膝蓋骨の上部)や膝蓋骨尖(膝蓋骨の下部)の移動量を健側と患側で比較します。

参考文献

  • D. A.Neumann(2012)『カラー版 筋骨格系のキネシオロジー 原著第2版』嶋田智明・他訳, 医歯薬出版.
スポンサーリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

ABOUTこの記事をかいた人

こんにちは。イッコロといいます。 マイペースに勉強している運動器認定理学療法士です。 大阪府の病院で回復期の整形外科疾患と中枢神経疾患の理学療法を担当しています。