良い姿勢とは?どこをみる?

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「長時間、座ったり立ったりしていると腰が痛い。」

こんな患者さんはいませんか?

原因を探すために姿勢観察をしますよね。
では、どこをみればよいでしょうか?

そんなときに役立つ姿勢のチェックポイントをお伝えします。

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良い姿勢とは?

良い姿勢とは以下の2つの条件を満たしているものです。

  • 骨や筋にストレスが少ない
  • 安定性している

骨や姿勢にどんなストレスがかかっているが予測するには身体の各部位の位置関係を観察します。
理想的な姿勢から逸脱し身体部位が変位していたら、その運動を制御する組織にストレスがかかっています
たとえば、腰椎が屈曲しているなら腰部伸展筋などにストレスがかかっていると予想できます。

安定した姿勢なのかを判断するには、体を支えている場所である支持基底面と身体重心位置の関係性を観察します。

良い座位姿勢とは?

殿部と大腿部から形成される支持基底面内に身体重心が収まっている姿勢が安定しています。
座位での身体重心は上半身質量中心で考えます。
上半身質量中心は第7~9胸椎にあるといわれています。

前額面でのチェックポイント

  • 胸骨
  • 左右の上前腸骨棘(ASIS)を結ぶ線の中点
  • 左右の膝蓋骨中心を結ぶ線の中点

これらが一直線上に並んでいるか確認します。

「上半身重心は殿部で形成される支持基底面に落ちるので大腿部の位置はあまり気にしなくていいのでは?」

という疑問があるかもしれませんが、大腿部の位置が左右対称でなく一側に変位していると上行性の運動連鎖で上半身のアライメントが崩れてしまいます。

右股関節を大きく外転して座ってみてください。
脊柱が自然と屈曲、右側屈しませんか?
そして、そのまま上半身を正中位にするとなかなかシンドイと思います。

矢状面でのチェックポイント

  • 耳垂
  • 肩峰
  • 坐骨結節

が一直線上にあるか確認しましょう。

肩峰の位置は肩甲骨のアライメントを反映しており、脊柱の屈伸に影響を及ぼします。

坐骨結節は座位で荷重を支える部位となるので特に注意して観察しましょう。

 

よい立位姿勢とは?

足部で形成される支持基底面に身体重心が収まっているか確認します。
立位での身体重心は第2仙骨の前方で考えます。

前額面でのチェックポイント

  • 胸骨
  • 左右のASISを結ぶ線の中点
  • 左右の膝蓋骨中心を結ぶ線の中点
  • 左右の内果を結ぶ線の中点

これらが真っ直ぐに位置しているかチェックします。

もし、アライメントの乱れがある場合は股関節の機能を評価してみましょう。
僕の経験的には股関節のROM制限や筋力低下が前額面の立位姿勢に影響していることが多いです。

矢状面でのチェックポイント

  • 耳垂
  • 肩峰
  • 大転子
  • 膝蓋骨の後面
  • 外果の前方

が一直線に並んでいるか確認しましょう。

膝蓋骨ではなく、膝蓋骨の後面に重心線が通ることに注意です。
矢状面では腰部や足部の機能の影響を受けてアライメントが崩れていることが多いです。

確認すべき身体機能

僕が離床でよく評価する身体機能を紹介します。

肩甲帯

  • 僧帽筋、大・小菱形筋の機能低下
  • 大・小胸筋の短縮

これらの機能低下があると肩甲骨が下方回旋、外転、前傾します。

そうすると運動連鎖で胸椎が屈曲してしまいます。

腰部

腰部のローカルマッスルを確認します。

  • 横隔膜
  • 腹横筋
  • 多裂筋
  • 大腰筋
  • 骨盤底筋群

これらの機能低下があると腹圧を保てず、腰椎が過前弯や後弯を呈します。

股関節

外内旋ROM

制限があると体幹に捻れが生じます。

腸腰筋、中殿筋

機能低下により股関節の前方と外側の筋性支持が弱くなり、骨性の支持に依存しようと骨盤前傾と股関節内旋が生じます。

大殿筋

機能低下により股関節後方の支持性が弱くなるため、腸骨大腿靭帯と恥骨大腿靭帯に依存して立位を保つので股関節は過伸展位になります。

足部

足関節背屈と足趾伸展のROM

制限により立位で足関節が底屈、足趾が屈曲位となります。

膝関節伸展位での足関節背屈ROMと足関節中間位での足趾伸展ROMを確認しましょう。

下腿三頭筋と足趾屈曲筋群の筋力低下

筋力低下により前足部で体重を支持できないため、重心を後方によせる代償が起こります。

結果、バランスをとるために股関節や体幹が屈曲位になります。

 

まとめ

座位と立位姿勢の確認すべきアライメント、身体機能について書きました。
以上、良い姿勢とは?どこを確認すればいい?という記事でした。

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こんにちは。イッコロといいます。 マイペースに勉強している運動器認定理学療法士です。 大阪府の病院で回復期の整形外科疾患と中枢神経疾患の理学療法を担当しています。