深層外旋六筋のそれぞれの作用や特徴

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深層外旋六筋は肩関節でいうローテーターカフの役割をもっており、股関節の外旋だけでなく安定化の作用ももっている大切な筋群です。

総称で呼ばれることがことが多いですが、それぞれの筋で少し作用が違っていたり、支配神経が違っていたりするのでポイントは押さえておきたいところです。

深層外旋六筋とは

  • 梨状筋
  • 外閉鎖筋
  • 内閉鎖筋
  • 上双子筋
  • 下双子筋
  • 大腿方形筋

の6つの筋の総称です。

英語ではsix deep external rotatorsといいます。

梨状筋の作用や特徴

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英語ではpiriformisといいます。

【起始】仙骨の前面
【停止】大転子の先端の後縁
【支配神経】仙骨神経叢S1-S2
【作用】股関節の外旋(股関節屈曲60°以上で内旋作用に切り替わる)
        外転の補助
【特徴】
  • 梨状筋の近くには上殿神経(L4-S1)と下殿神経(L5-S2)、坐骨神経(L4-S2)、上殿動脈、上殿静脈が通る
  • 梨状筋の柔軟性低下により、梨状筋症候群(坐骨神経の絞扼症状)が生じることがある
  • 梨状筋症候群の疼痛誘発テストにはFreiberg’sテスト、Pace’sテストがある
  • 股関節屈曲60°以上で内旋作用に切り替わる

外閉鎖筋の作用や特徴

梨状筋

英語ではobturator externusといいます。

【起始】恥骨の閉鎖孔縁の下部
閉鎖膜の外面
【停止】大腿骨の転子窩

【支配神経】閉鎖神経(L2-L3)

【作用】股関節の外旋の補助
わずかに内転

【特徴】主に姿勢保持の作用をもつ

内閉鎖筋の作用や特徴

内閉鎖筋

英語ではobturator internusといいます。

【起始】恥骨の閉鎖孔縁
閉鎖膜の内面
【停止】大腿骨の転子窩

【支配神経】仙骨神経叢(L4-S2)

【作用】股関節の外旋

【特徴】

  • 大腿方形筋とともに強力な外旋作用をもつ
  • 関節面を圧迫することで股関節の動的安定性に寄与する

上双子筋の作用

上双子筋

英語ではsuperior gemellusといいます。

【起始】坐骨棘
【停止】大腿骨の転子窩

【支配神経】仙骨神経叢(L4-S1)

【作用】股関節の外旋

下双子筋の作用

下双子筋

英語ではinferior gemellusといいます。

【起始】坐骨結節の上部
【停止】大腿骨の転子窩

【支配神経】仙骨神経叢(L4-S1)

【作用】股関節の外旋

大腿方形筋の作用や特徴

大腿方形筋

英語ではquadratus femorisといいます。

【起始】坐骨結節の外面
【停止】大腿骨の転子間陵

【支配神経】仙骨神経叢(L4-S1)

【作用】股関節の外旋
内転の補助

【特徴】内閉鎖筋とともに強力な外旋作用をもつ

参考文献

  • Donald A. Neumann(2012)『カラー版 筋骨格系のキネシオロジー』嶋田智明・他訳, 医歯薬出版株式会社.
  • 林典雄(2006)『運動療法のための機能解剖学的触診技術 下肢・体幹』青木隆明監修, MEDIAL VIEW.
  • 原島広至(2004)『肉単(ニクタン)~語源から覚える解剖学英単語集~』河合良訓監修, 株式会社エヌ・ティー・エス.
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ABOUTこの記事をかいた人

こんにちは。イッコロといいます。 マイペースに勉強している運動器認定理学療法士です。 大阪府の病院で回復期の整形外科疾患と中枢神経疾患の理学療法を担当しています。