まず,バイタルサインの正常値は知っておきたい

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理学療法を実施する前に,対象者の状態を把握しないといけない.

というわけで,バイタルサインの正常値は知っておきたい.

なんとなく,”元気そうだから理学療法をします”,”辛そうだからしません”.

では,医療専門職種じゃないと思うので.

本当に理学療法を実施できる状態のなのか,しないべきなのかを客観的に判断して,そのうえで対象者と意思決定していきたい.

バイタルサインって何をみるの?

バイタルサインって何をみればいいのだろう.

対象者の状態を把握する大切なものなので,きっちりと知っておきたい.

バイタルサインとは,意識レベル,体温,血圧,脈拍,呼吸数

僕が良いと思う把握する順番で書いてみた.

意識の程度は命に直結するので一番はじめ,次に体温.

健康な人が風邪をひいたときでも,まず測るので.

次は血圧と脈拍.

変動する頻度が高いから.

最後に呼吸数.

呼吸数が最後になったけど,これもすごい大切.見逃して良いわけじゃない.

意識レベルの評価

意識レベルの評価はJapan Coma Scale(JCS)をつかう.

医療ドラマで患者さんを見た救急隊員が叫ぶ,あの何だがカッコいい数字.

Japan Coma Scale

注意したいのはⅠ-1が意識清明ではないということ.

他の意識レベルの評価は,Glasgow Coma Scale(GCS)がある.

体温の正常値

意外と専門書には正常値は書かれていない.

35℃未満は低体温,37-38℃は微熱,38-39℃は中等度,39℃以上は高熱に分類されるらしいので,正常値は35-36.9℃と僕は解釈している.

平常値よりも1℃以上高い場合に発熱と定義されるとも書かれているので,37℃以上は発熱というわけではないことに注意.

低体温の原因は衰弱,低栄養,甲状腺機能低下など.

発熱の原因は炎症,外科・手術侵襲,ウイルス・細菌感染など.

個人的に驚きなのは,38℃が微熱~中等度熱の境目だということ.

38℃も熱が出ると死ぬかと思うくらいシンドイのに.

血圧の正常値

高血圧な人も多いし,低血圧な人も多い.

普段は正常血圧でも,運動をすると変動する人も.

成人における血圧値の分類
成人における血圧値の分類(高血圧治療ガイドライン2014)

ちなみに,橈骨動脈が触知できるのは収縮期血圧80mmHg以上とされている.

脈拍の正常値

平気な顔をしていても,脈拍が高かったり低かったりする人が結構いる.

脈拍の正常値は60-100回/分

意外と正常値の範囲が広い.

60回/分以下は徐脈,100回/分以上は頻脈.

呼吸数の正常値

血圧や脈拍に気をとられて忘れがち.

僕だけじゃないはず…

呼吸数の正常値は12-20回/分

20回/分以上は頻呼吸で,30回/分以上は重度.

12回/分未満は除呼吸,10回/分未満は無呼吸で人工呼吸器の使用が検討される.

無呼吸とはいっても,呼吸数が0回/分ではない.ぜんぜん知らなかった.

参考文献

  • 三澤岳.第4版 リハビリテーション リクス管理ハンドブック.メジカルビュー社.2020.
  • 市橋則明 編.理学療法評価学 障害別・関節別評価のポイントと実際.文光堂.2016.
  • 日本高血圧学会 日本高血圧学会高血圧治療ガイドライン作成委員会 編.高血圧治療ガイドライン2014.ライフサイエンス出版.2014.
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ABOUTこの記事をかいた人

大阪府の理学療法士です。楽しく働くために試行錯誤しています.