骨折や手術後のX-Pを理学療法に活用するためのポイント

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整形外科疾患ではX-Pが撮られます。
どこが骨折しているのか、手術にどんなインプラントが使われているのか確認します。
そして、X-Pから得られた情報を活かして理学療法を進めます。

X-Pを理学療法に活用するためにみるべきポイントについてまとめました!

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受傷時のX-Pでみるべきポイント

まずは受傷時のX-Pをみましょう。
受傷時のX-Pには術後にも役立つ情報が満載です。
どこがどれだけ骨折しているか確認しましょう。

関節包外と関節包内骨折

関節包外骨折は骨折部が骨膜に覆われているため疼痛が強くなりやすいです。

関節包内骨折は栄養血管に乏しく、さらに滑液が骨片間に入り込むため骨癒合に時間がかかります
これにより、術後の整形外科的な運動制限(荷重制限やROM訓練)が長い期間となる傾向にあります。

また、関節面が損傷しているので手術で整復されても骨性のROM制限が生じやすいです。

転位

転位の程度や方向をみて受傷時に加わった外力の大きさと方向を予想します。
そうすることで骨折部周囲の軟部組織の損傷を推測することができます。

この情報がかなり重要です。

なぜなら、手術によって骨は整復されますが、軟部組織は整復されないからです(靭帯再建術などは除きます)。
そして、受傷後のROM制限や運動制限は損傷した軟部組織の柔軟性や滑走性の低下によって生じることが多いからです。

筋や靭帯、関節包、神経の付着部や走行とX-Pを照らし合わせましょう。

手術後のX-Pでみるべきポイント

どんな手術が行われたか確認しましょう。
手術後のX-Pにはリスク管理に関わる情報があります。

インプラント

使われているインプラントを確認し、どんなストレスに弱そうかを確認しましょう。

たとえば、プレート固定とワイヤリングが併用されているならプレート固定だけでは骨折部の十分な固定性が得られなかったことが考えられます。
また、ワイヤーで巻かれているだけでは回旋方向のストレスに弱いことも予想できます。

そのため、通常よりも愛護的に理学療法を行う必要があります。

患部の整復

手術前後のアライメント変化や健側とのアライメント差をチェックします。

たとえば人工股関節全置換術(THA)であれば、手術前は寛骨臼蓋や大腿骨頭の変形により腸骨稜と大転子の距離が短くなっており、中殿筋が短縮しています。
しかし、手術により正常なアライメントに修正されたことで短縮していた中殿筋が結果的に伸張され、中殿筋の伸張痛が生じることがあります。

手術直後だけでなく経過の中での整復部の安定性も重要です。

  • 転位
  • カットアウト
  • テレスコーピング
  • 骨壊死
  • 骨萎縮

これらが生じていないか確認し、現在の運動負荷が過剰でないか確認しておきましょう。

転位、カットアウト、テレスコーピングは骨粗鬆症があると生じやすいです。
骨萎縮は荷重制限があると発生することがあります。

まとめ

X-Pは受傷時と手術後でみるポイントが異なります。
よりよい理学療法を展開できるようにX-Pから情報を得ましょう。

以上、「骨折や手術後のX-Pを理学療法に活用するためにみるべきポイント」という記事でした!

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ABOUTこの記事をかいた人

こんにちは。イッコロといいます。 マイペースに勉強している運動器認定理学療法士です。 大阪府の病院で回復期の整形外科疾患と中枢神経疾患の理学療法を担当しています。